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特集

ツルツル、スベスベ感に絶対の自信あり

2007年2月21日

 

 平成7年8月、都市住民と農村住民との交流を目的に交流促進センターが設置された。「新山根温泉べっぴんの湯」と言った方が、馴染みが深いかもしれない。

 ところで、「べっぴんの湯」の名前の由来をご存知だろうか。これは、平成3年7月、大俳優森繁久弥さんが、同じ俳優である北大路欣也さんなどを伴って、ヨットによる全国周遊の旅の途中で久慈に立ち寄った。その際、山根町の端神で地元の素朴な料理のもてなしに感動し、「ここは別嬪(べっぴん)村なり」などと毛筆で一気に書き上げたことが、べっぴんの湯という命名に大きな影響を与えている。

 おかげさまで、べっぴんの湯は、利用客の皆さんから愛され、順調に今日まで利用客の数を伸ばしている。平成17年8月には、開業して約10年で100万人を突破した。

 しかし、最近、利用客の漸減傾向が続くようになり、市では、昨年4月、利用客の要望などを踏まえ、大浴場やサウナ風呂の拡張、気泡風呂の再開や露天風呂の新設などを行い、リニューアルした。

 この効果は、確実に数字に表れてきており、平成11年度をピークに利用客の減少に歯止めがかからない状態が続いていたのが、今年は2か月を残した1月末の時点で、昨年度末の利用者数を既に1万2千人ほど上回っている。

 利用客の評判も、「大浴場が大きくなって、ゆっくりと温泉に入ることができる」、「洗い場の数が増え、便利になった」、「気泡風呂がなくなって寂しかったが、再開して本当にうれしい」、「露天風呂ができて、温泉を満喫できる」など、概ね好評だ。

 また、特筆すべきは、この温泉のアルカリペーハー値だ。ペーハー値は10.8で、その数値は、新山根温泉振興協会調べでは、東北第1位で、全国でも第3位だ。硫黄泉の中では全国第1位の数値となっている。

 「だからどうなんだ」という人もいると思うが、1億総温泉ファンともいわれる現代にあって、他と差別化されたこの特徴は、大きなアドバンテージになる。上手にPRできれば、まだまだ利用客を呼び込む可能性を秘めている。何よりも「スベスベ、ツルツルになる」というのは、だれもが認めるところであり、おそらくこれはアルカリペーハー値の高さに理由があると考えられる。

 普代村から友人3人で来た常連利用者の一人、上下エキ(普代村)さんは、「平均すると毎週1回は温泉に来ている。べっぴんの湯は、肌がツルツル、スベスベになるような感じがし、しかも、いつまでもぽかぽかしているので気持ちがいい」と温泉の魅力を話す一方、「いつまでも通い続けたいが、JRバスが廃止になると報道されて心配している。久慈駅から温泉までの足をぜひ確保してほしい」と注文も付け加えた。

 べっぴんの湯(交流促進センター)は、平成18年4月から指定管理者制度に移行し、新山根温泉振興協会(大石繁理事長)が施設の更新などを除く管理運営の一切を行っている。大石理事長は、「これまでは、市役所がどうにかしてくれるという部分がどこかにあったが、これからはそれではいけない。しっかりとした事業計画を持ち、いつまでも愛され続ける温泉としなければならない」と決意を語る。

 新山根温泉べっぴんの湯は、昨年リニューアルし、ある意味で環境整備は整った。これからは、指定管理者である新山根温泉振興協会が、新たな発想のもとで、民間感覚による営業展開を存分に行ってもらいたい。新山根温泉は、小さいながらもほかのどこにも負けない素晴らしい温泉であるという自負を持ちながら……。


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