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おめでとう!成谷自然食の会、全国最高賞を受賞

2007年3月23日

 山形町霜畑成谷地区の成谷自然食の会(岩脇ヨシエ会長、会員:七ツ役トミさん、成谷京さん、日向千恵さん、七ツ役くに子さん、合計5人)が、平成18年度食アメニティ・コンテストにおいて、全国最高賞に当たる農林水産大臣表彰の優秀賞を獲得した。

 これは、手打ちそば、まめぶ、豆腐田楽などの郷土食の伝承活動や消費者との交流面での活動が、県内の女性グループの先進事例となり、山あいの小集落の活性化、集落住民の自信につながったことが評価されたものである。

 本人たちは、謙遜(けんそん)もあるかもしれないが、この知らせを聞いて非常に驚いたそうであるが、当然の受賞ともいえる。それぐらい、これまでの会の活動は、評価されてよいものである。何よりも、会の活動自体に活気を感じる。受賞理由にもあるように、まさに起業活動の模範例である。

 成谷自然食の会は、初代会長である七ツ役トミさんが自宅で手打ちそばをつくり、近所などに配っていたものを、近所の人たちが手伝うようになり、平成6年に結成されたものである。

 平成8年には、「手打ちそば」で知事から「食の匠」として認定され、翌9年には会の活動の拠点となる「そばの匠館」が整備された。

 現会長の岩脇ヨシエさんは、まさにスーパーウーマンだ。本業は、ほうれんそう農家で、63aのハウスを経営している。おそらく、この規模は久慈市一である。合併時の初代農業委員も務めていた。

 趣味も多彩である。ママさんバレーや山菜とりを兼ねた山歩き、そして民謡もたしなむ。勉強熱心でもあり、農業簿記講座のときにどこかで見かけた顔だと思ったら、岩脇会長であった。このように、岩脇会長は、いつ休んでいるのだろうと心配になるくらいエネルギッシュで、会の活力も、この会長によるところが大きい。

 会でもう一人忘れてはならない人が、今年80歳になった初代会長の七ツ役トミさんだ。そのそばづくりはリズミカルで、名人芸とはこの人のことを言うのだと思う。機会があったら、ぜひ一度、そのそばづくりを見ていただきたい。余談だが、今回の取材のときにそばをごちそうになった。無類の麺類好きを自称する私も、こんなにおいしいそばを食べた記憶がない(ちなみに、釜揚げそばをいただいた。)。
 岩脇会長は、「今回の受賞は、地域の皆さんの協力があっていただいたもの。また、同時に、役場や農業改良普及センターなどの皆さんの協力や指導があったからだと思っている。だから、この賞に甘えず、恩返しの意味も込めて、これからも、もっとがんばっていきたい」と、これまでの協力に対する感謝とこれからの意気込みを語ってくれた。また、「田舎だけど、自然が豊かなこの場所は、日本で一番いいところ。そこで、自分の好きなことができる今が一番充実しているし、幸せ」と目を輝かせながら話す。

 成谷自然食の会では、現在、農業改良普及センターなどのアドバイスを受けながら、仕出業の免許の取得を計画中と聞く。これは、「葬式や念仏など、あまりお金をかけないように、地域のお手伝いをしたいから」というもので、根底には地域への恩返しの意味が込められている。同時に、「実現できるかどうかは分からないが、夢はまだまだいっぱいある」ともいう。全国最高賞である農林水産大臣賞の今回の受賞を糧に、まだまだステップアップしそうな成谷自然食の会。これからも、会の活動から目が離せそうにない。


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